中田敦彦さんのYouTube大学で、齋藤孝さんの著書「質問力」を解説している動画を拝見し、たくさんの気づきがあったので備忘録として以下にまとめてみました。
この本は、2006年に初版発行され既に18刷されており、長きに渡って読み継がれている良書になります。質問力は、レイヤ的に傾聴力の上に位置づけられるスキルになります。つまり、傾聴するスキルに加えて、いい答えを得た質問にフォーカスするマインドを持つことで質問力は高められていきます。質問力を高めることで、優れた人に良い質問をすることが可能になり、多くの気づきが得られ自身の成長に繋げられます。このように、質問力は我々の重要なスキルの一つになります。
質問力 ~話し上手はここがちがう~
質問力とは
①質問力にはレベルがある。
悪い質問とは、抽象的で些末な質問で、良い質問とは、具体的で本質的な質問である。
②質問力は、成長に不可欠である。
優れた人から「いい答えを引き出す」ことで気付きが得られ、自身の成長に繋げられる。
③質問力は、磨けば伸ばせる。
質疑応答している様子を俯瞰的にみることで、質問力は伸ばせる。(サッカーをプレーするより遠くから観戦した方が、攻撃の良し悪しが分かるのと同じ)
いい質問とは?
①「具体的×本質的」な質問
座表軸で考えると分かり易い。縦軸に具体的と抽象的を、横軸に本質と些末を置き、具体的で本質の象限にある質問をしていく。
②「自分の関心×相手の関心」な質問
聞き手が興味があることと、話者が興味のあること(話したいこと)を質問する。
③「過去の経験×現在の文脈」な質問
話者の過去の経験に基づき聞く事で、且つ、話者に今聞く必要がある事を質問する。
いい質問をするためのテクニック
- 「好き」なことの共通項を見つけて共感して盛り上がる。
- 「苦労」に寄り添い共感する。その際、専門性を引き出しやすい。
- 「変化」(過去と現在)に注目し、そのターニングポイントの心境や行動を聞くことで、いい答えが引き出しやすい。
上記のテクニックを使うためには、事前の勉強や準備の下調べが必要であり、その下調べこそが信頼関係が生み、いい質問が形成される。
まさに「いい質問は一日にしてならず。」である。
所感
この動画を見て、まさに「いい質問は一日にしてならず。」という言葉が私の心にグサっと刺さった。現に私もビジネスの場面において、お客様にヒアリングする際、事前にお客様環境を下調べして課題や今後進むべき方向性の仮説を立てている。
その上で、仮説を検証するための質問を作成していることに気づいた。(まだまだ仮説の精度は悪いですが。。)
つまり、私にとっての「質問力」とは、仮説を効率よく検証していくために、具体的な質問を練っていく能力であると理解しました。ただ単に質問といっても、本質を突き且つ具体的な質問をしていくことは決して容易でなく、奥が深いなぁと感じた。
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